小西 岬 2025年シーズン レース結果報告 No.2
2025/05/01
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#17 DXL アラゴスタ NOPRO ☆ MAZDA2 予選:クラス4位 決勝:クラス3位
今月初めにF1も開催されたばかりの鈴鹿サーキットでの第2戦。去年勝利目前まで迫った相性の良い鈴鹿は長丁場の5時間レースで
ありMAZDA2に有利な一戦。開幕からドライバー編成が変わりAドライバーは引き続き加藤選手、BドライバーにはGT500で優勝経験
もある谷川選手がスポットでチームに合流。Cドライバーに小西という3人で挑みます。加藤選手と共に名手・谷川選手から車のセット
のアドバイスからの仕上げや走り方も吸収してとても良いコンディションで本番日を迎える事となります。
予選は晴れ、まずはAドライバーの加藤選手から。本人曰く鈴鹿との相性が良くないと言いつつ、一発のタイムでは分が悪い
MAZDA2でトップから1秒の5番手タイムを刻みます。続くBドライバーの谷川選手もコンディション変化でややアンダー傾向となった
マシンをねじ伏せて4番手タイム。タイム合算で予選4位を獲得しました。小西の担当するCドライバー予選は直前に走った谷川選手か
らのセットに関しての提案をうけ予選中にセッティングを行うことにします。そのセッティングが成功しクラス2番手となりました。
決勝は晴れ、スタートドライバーはAドライバーの加藤選手。今回のような5時間レースは普通に走ればライバルよりも給油回数を減
らせる可能性が高い為、アクシデントに巻き込まれないように落ち着いて我々のレースペースで行くいつも通りの作戦でスタート。
スタート後すぐにオーバーテイクに成功し、後続を抑えながらレース後半に向けて展開づくりをしていく、と思った矢先の7周目の加
藤選手から「5速ギアが入らない。ギアが無くなった…」と悲痛な無線がチームに入ります。今回の為に万全を期して交換したトラン
スミッションが運悪く序盤で壊れてしまいました。不幸中の幸いギアのスタックやブローは免れた為、加藤選手は冷静な判断の後チー
ムと即座に完走する為の方向性を定めます。トップギアを失った結果トップスピードを10キロ以上失う事になりましたが、諦めずに
レースを続行します。騙し騙し走って4位で小西に交代。ストレートが遅くなった分、普段よりも前半からタイヤを使う攻めた走りで
一時はクラス最速ペースで周回を重ね、上位進出を狙える位置をキープして谷川選手へバトンを繋ぎます。谷川選手は気温が上がる難
しいタイミングで車とタイヤを労わりながらコンスタントなハイペースでラップを刻む職人の走りで周回を重ねます。まさかの5速が
無かったとは他のチームは思わなかったでしょう。その後はレース全体でFCYの回数が多く燃料に余裕が出た為、ピットを一回減らす
事となり次でアンカー、もう一度小西が走ります。ここからはライバル達との燃費の我慢比べ、ピットに入った方が負け、ガス欠も負
けの展開を走り切り3位でチェッカー。5速を失いながらも諦めない粘りのレースで1位と同一周回で表彰台を獲得しました。
いつも応援ありがとうございます!
勝てる力を持っていただけに本音としては少し悔しい部分もありますが、改めてチームと車の底力が発揮されて勝利とはまた違った
充実感のあるレースでした。谷川選手からは僕自身の経験値を高めてくれる数々の刺激を得る事が出来ました。加藤選手の絶対に諦め
ないという強い信念も改めて大切だと実感しましたし、これによって生まれたチームの士気や流れは次戦の富士24時間レースに確実に
繋がると思います。今年のシリーズ争いの流れも掴みに…5/31-6/1の富士24時間での逆襲を誓います。
今回も応援ありがとうございました!皆様のおかげでいつも全力で頑張れます!引き続き小西岬をよろしくお願い致します。