2025年シーズン レース結果報告 No.3 小西岬選手レポート
2025/06/12
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#17 DXL アラゴスタ NOPRO ☆ MAZDA2 予選:NoTime 決勝:リタイア
恒例となった日本で唯一の24時間耐久レースが今年も富士スピードウェイで開催されました、年に一度の24時間レースで今年もTEAM NOPROはクラス4連覇を目指します。
ドライバーの布陣もレギュラーの加藤選手、連覇メンバーの山本選手と小西に加えてGTワールドチャレンジで活躍する井上選手、その井上選手がコーチを務めST-TCRクラスにも参戦する近藤選手、そして日本のレース業界ではレジェンドと言っても過言ではない大井選手の6名で挑みます。
事前に行われた公式テストの段階から不安要素でもあるタイヤが減ってきてからのロングランも上々の仕上がりで、24時間の勝ち方を知るチームの雰囲気は今年も健在でした。
初日のフリー走行はドライ。ドライバー全員が車とコースのチェック走行を行い、ブレーキやタイヤの摩耗、ロングランと燃費走行を確認していくというのが初日の走行メニューです。1本目の走行を無事に終えて2本目の走行を開始した直後、突如エンジンが停止してしまいました。
タービンブローが原因で破損したタービンがエンジンまで痛めてしまい、エンジンとタービンを交換となり初日の走
行は終了。翌日の予選に向けてメカニック陣にマシン修復を託しました。
翌日、朝は雨が降っていたものの予選までに路面は回復してドライでの戦い。マシンもメカニック達が深夜まで尽力してくださりエンジンとタービンが交換されて復活。2日目は加藤選手のAドライバー予選からスタートとなります。メカニック達や心配してくださったファンの期待に応えるべく気合いのアタックでトップから僅差の3番手タイムをマーク。
続く決勝グリッドを決める重要なBドライバー予選を自身としては初めて小西が務めます。
集中してコースイン…した直後にエンジンが停止、前日と同じタービントラブルが発生してしまい以降の予選は走行不可となりNoTimeで最後尾スタートになります。
加藤選手の素晴らしいアタックが惜しまれる痛い結果に終わりました。幸いエンジンは壊れずタービンのみの交換で済むとの事で再度メカニック達に託します。
決勝日。タービンは載せ替えられたもののマシンの状況は芳しくないようで電気系のトラブルでタービンの回転を制御できていないとなり初日の走行は終了。翌日の予選に向けてメカニック陣にマシン修復を託しました。
翌日、朝は雨が降っていたものの予選までに路面は回復してドライでの戦い。マシンもメカニック達が為、過剰にタービンが回ってしまっている状態でスタート出来るかわからないと告げられました。朝のウォームアップ走行ギリギリまで作業をして走れる状態になり、小西が車のチェックを任されました。前夜からの雨でウエット路面。車の状態を確認しながら徐々にペースを上げてクラス1位を記録して近藤選手へ交代、直後にまたしても同じ原因でエンジンがストップ…。チームは最後まで諦めませんでした。決勝まで僅かな時間で再度原因の究明と4機目のタービン交換で決勝スタートを目指します。
決勝は雷雨でスタートが1時間ディレイ。これによって作業時間も増えて、マシンはスタート時間に間に合いました。惜しみない拍手を受けながら加藤選手が乗り込んだMAZDA2はコースインしました。しかし問題は解決しきらず無情にも1コーナー前に最後のタービンが息を引き取りエンジンも停止、降りしきる雨を浴びながら2025年の24時間レースは幕を閉じました。
応援ありがとうございました!
非常に残念な結果となってしまいましたが、メカニック陣も連日連夜本当に頑張ってくださりチームとしてはやれる事はやり切りました。チームやファン、多くの関係者に支えられた今回のレースは残念であるものの深く記憶に刻まれるものとなったと思います。
皆に見守られて拍手で送り出されたMAZDA2の姿を忘れる事はないでしょう。チームとしては我々MAZDA2組の無念を晴らすべくチームメイトのNCロードスターが見事に参戦初年度にクラス3位表彰台を獲得しました。17号車も次回以後の逆襲を誓います。
今回も応援ありがとうございました!皆様のおかげでいつも全力で頑張れます!
引き続き小西岬をよろしくお願い致します。